これで丸わかり!RPA事例データベース

提供:RPADesignPattern
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働き方改革における労働時間短縮の切り札としても注目を集める技術RPA。 RPAへの注目は急速に高まり、日本でも導入事例が増えているが、まだまだ正しく認識されているとは言い難い。
そこで、正しいRPAの導入事例を定量的な観点から理解することで、戦略的にRPAに取り組むことを目的とする。
またRPA導入にあたって、以下の点に留意する必要がある。
  • すべてのステークホルダーにRPAの導入を承認してもらう
  • RPAツールの違いを理解し、正しく選択すること
  • 変更管理を企業内に取り込む
  • 業務プロセスをRPA対応に最適化する
  • RPA技術者を育成する
なお、RPAに対する誤解については、RPAアンチパターンを参照のこと。


経営

企業の価値を創造する

【想定される課題】

  • 「もっと楽に経営できないのだろうか?」と感じている
  • 自分がいなくても会社が安定する体制を作りたい
  • 時間がいつも足りない、現場から離れられない
  • 自分が動かないと売上が作れない
  • 任せられる社員がいない・育たない
  • 経営状況が可視化されていない、リアルタイムに見えるようにしたい



販売管理

商品の販売に関係する物とお金の流れをコントロールする

【想定される課題】

  • 取引先によって見積書が異なるため手間が多い
  • メールやFAXでの受注が多く入力の手間が発生している
  • 入力作業が多いため人為的ミスが発生しやすい
  • 販売情報を一元的に管理できないため販売・在庫計画が立てにくい
  • 受注生産品や特注品の管理が難しい
  • サービスによって契約期間や請求日が異なる
  • 長期的な顧客の販売処理を簡素化できていない





マーケティング

マーケットおよび顧客に最適な手段でアプローチする

【想定される課題】

  • 成果を定量的に説明できない
  • 見込み顧客に対して直接アプローチをかける暇がない
  • 潜在顧客のスコアリングが難しい
  • ROIが説明できず、十分な予算が確保できない



生産管理

製品のQ(品質)C(コスト)D(納期)目標を達成するための経営資源の最適化を実現

【想定される課題】

  • リピート生産に対応したレシピ管理を行いたい
  • 生産を行う際に必要部材等の所要量を把握したい
  • 受注情報をもとに加工指示を行いたい
  • 案件ごとの進捗状況を把握したい
  • 生産実績に対しての歩留管理を行いたい



労務管理

労働者・人材の有効活用と労働環境の改善を図る

【想定される課題】

  • 残業時間の管理や残業代未払いを正確に把握したい
  • 社会保険の料率変更にタイムリーに対応したい
  • 従業員が多すぎてエクセルでのシフト管理が大変
  • 繁忙期・閑散期に応じて人件費を最適化できていない



財務管理

企業の血液となるお金を循環するようにコントロール

【想定される課題】

  • 入金消込に膨大な時間がかかっている
  • 経理を適切に処理できる人材がいない
  • 決算期になると残業が多くなり大変



資産管理

企業の業務活動で日々使用されているアセットを維持

【想定される課題】

  • 企業内にどれだけの機器類があるのか正確に把握できていない
  • 更新のルールがない
  • ライセンス費用、リース費用などのコストを把握したい









業務フロー

RPAによって自動化できる業務は多岐にわたる。想定業務フローと自動化対象を以下に示す。
業務フロー


参考

本コンテンツは、バリュー・プロポジション・デザインに基づいて作成されています。
バリュー・プロポジション・デザイン
バリュー・プロポジション・デザインとは、「価値創造のパターン」を目に見えるようにすることで、
顧客にとってなにより大切な、やるべき仕事、ペイン(痛み)、ゲイン(利得)をズバリと解決するような提案が顧客にできるようになります。
つまり利益の出るビジネスモデルを上手にデザインすることができるようになります。
出所:「バリュー・プロポジション・デザイン 顧客が欲しがる製品やサービスを創る」

バリュー・プロポジション・デザインについては、以下の書籍をご覧ください。

  • RPA原則
  • アンチパターン
  • 高木桜子